*0.はじめに **0.1 次回は「データの活用」の発表と協議 - グループ内での発表等に,各自のレポートを使います。 - PC等を持参してください。 * 1.「測定」の実践とレポート作成 **1.1 背景とねらい -「算数の教科書」に掲載されている,測定等に関する活動を,これまで経験してこなかった方はとても多い。 - それを体験してみることはきっと意味がある。 - 子ども目線で,その課題に取り組むことももちろん意味はあるが,当然「先生目線」でも検討してほしい。 - 「算数の教科書で掲載されていることを言われたようにやる」というだけでなく,「リス木マネジメント」や「工夫の可能性」も考えてほしい - 「中学校や高校」との関わりや,「今どきのデバイスを使ったらなにができるか」も考えてほしい。 - それらに関するレポート作成に,スマホ(生徒だったらタブレット)利用等も体験してほしい。 **1.2 「測定の実践」とレポート作成に関して - 2-3人(複数)のグループをつくる。 -- 「協力して測定」することや,「測定の様子を撮影してレポート作成」する上で「複数」が重要。 - 「データ」等,「記録」に関する部分は共通してかまわない。 - 「考察」に関して議論することはかまわないが,レポート作成は別々に行うこと。 - 統計のレポートは「発表」があるので期間が短く厳守だが,測定のレポートはそういう「授業中での再利用はしない」ので,6月末日までとする。 -- 授業中での取り組みを「やり直したい」場合には,やり直してもかまわない。 --少し遅延する可能性がある場合は,メール等で事前に事情説明をしておけば,問題ない。 **1.3 レポートの構成 - 表紙はいらない -冒頭 「初等算数科教育内容A/測定レポート」 -学籍番号,名前 -(同じグループの学生の名前) --カッコで囲んでおくという意味 - (1)から(8)まで 下記を順番に記述する -- a.状況と問題文 (たとえば,木の高さを測るなら,その木の写真を入れて,「この木の高さを測る」) -- b.方法 -- c.測定結果・処理・結果 -- d.考察 --- (取り組む)子ども目線で (感じたけとなど) --- 先生目線で(そこにあるリスク,指導上の配慮,「算数らしさ」を引き出すための工夫,その他) --- その他(あれば)) *2. 課題 **2.1 「自分の体を使って測れる」ようにする - 全員に,巻き尺等の道具を用意できるわけではありません。 - 教科書でも,「歩幅」を平均の単元で扱っています。 - (1)最低限,「自分の歩幅」を下記で使える道具にしておきましょう。 - (2)他に,「自分の体の一部」を測定しておいて,「使える」ようにしておきましょう。 - 単に平均を出すだけでなく,「誤差の目安」なども把握できると,理科の大学生らしいですよね。 **2.2 「長いもの」を測る。 - 現行の教科書では,歩幅を使って,「防災マップ」に示されているところ(避難所など)までの距離を調べています。 - 過去の教科書では,「校舎の長さ」を調べていました。 -- (3)そういう,「長いもの」に関して,小学生に適しているものを一つ測定してみましょう。 - (4)「昔はできなかったけど」というものの一つとして,「地球の大きさを測る」ことを挙げたいと思います。 -- 「地球を測る」のでもいいですし,別の「こんなものも測れるんだ」と思えるものを一つ測定してみてください。 -- 「どんな道具を使ってもいい」し,「どういう理論を使ってもいい」です。 **2.3 「高いもの」を測る - 縮図の利用の基本として,「木の高さを測る」ことが小6で掲載されています。 -- これは工作を伴うものですが,実際に体験してみてください。 - (5)学内の樹木あるいはポールなど,「高くて,測定地点からその根元までの距離を測れる」ものを選択してください。 - (6)中学校や高校になると,そういう,「根元までの距離が測定できない場合」も扱っています。 -- 学内でいえば,避雷針は根元がどこかわかりません。 -- 高さでなく,横幅を測定する事例でいえば,川のむこうの2点の距離を測る場合は,川のむこうまでの距離は測れません。 --そういう場合に関して,取り組んでみてください。 **2.4 円周率を測る - 「3.14」という数値は覚えていても,実際に測定した記憶が残っている方はとても少ないですよね。 - 「距離」で考えるのが,教科書的には基本です。 - 「面積」で測定する方法もありますよね。 - 円でなく,正多角形で近似する方法もありえますよね。 - 中3だったら,手計算で大変なとき,電卓を使う方法もあります。 - それをプログラムでかくという方法だって,ありえます。 - そういう意味では,円周率は,小学生から大学生あるいは研究者にとっての課題でもあります。 -(7) 円の円周や面積の「実測」を一つしましょう。「素材」等によって,いろいろな違いがあるはずで,「選択した方法」の特徴について検討してください。 -(8) 小学生では扱わないかもしれない,「工夫した方法」を一つ取り組みましょう。 -- (8)は,下記の代替課題でもいいです。 **2.5 代替課題 - 上記の(8)に関して,次の代替課題でもいいです。 - A. 教科書では,前方後円墳の面積を測定しています。(概算) - B. 野球場の来場者のような場合,やはり概算の方が適している場合もあります。 - C. 理科だと,いろいろなものを工夫して「測定」することって,ありますよね。その工夫を実感できるような事例もいいと思います。 *3.課題 - 3.1 今日の感想(まなびネット) - 3.2 「測定」のレポート作成(6/30まで)