*0.はじめに **0.1 残りは「授業」2回 「テスト」1回 - 今日 - 7/17は休みで,7/18(火) -- X 7/24(ない) - 7/31(テスト) *1.学習指導要領解説(算数編)を振り返ってみる **1.1 「解説」から読み取りにくいと(私が)感じること -学習指導要領解説は,毎回「厚く」なっています。 -もちろん,担当者の方はいろいろな思いがあって「改良」を重ねていくごとに,その思いが形となり,「厚くなっていく」のだろうと思います。 -でも,なんとなく,厚くなることによって,その思いは,伝わりにくくなっている,読み取りにくくなっているような気もします。 **1.2 知識としての構造はすっきりとしているように感じる -過去,「数量関係」というのは,関数の考えなどの思いはわかるけれども,その意図が伝わりにくい側面もありました。 -「数と計算」「図形」「測定/変化と関係」「データの活用」となることで,知識の構造は,中学校・高校等との接続の仕方も含めて,わかりやすくなったと思います。 **1.3 「数学的活動」は? -内容の構成においても,(数学的活動)となっています。ある意味で,縦と横の関係とでも言ったらいいのでしょうけど,()がついているように,ちょっと影がうすいように感じてもおかしくないような気もします。 -「数学的活動に関する記述」から -- 1年 ---ア 身の回りの事象を観察したり,具体物を操作したりして,数量や形を見いだす活動 ---イ 日常生活の問題を具体物などを用いて解決したり結果を確かめたりする活動 ---ウ 算数の問題を具体物などを用いて解決したり結果を確かめたりする活動 ---エ 問題解決の過程や結果を,具体物や図などを用いて表現する活 --中略 -- 6年 ---ア 日常の事象を数理的に捉え問題を見いだして解決し,解決過程を振り返り,結果や方法を改善したり,日常生活等に生かしたりする活動 ---イ 算数の学習場面から算数の問題を見いだして解決し,解決過程を振り返り統合的・発展的に考察する活動 ---ウ 問題解決の過程や結果を,目的に応じて図や式などを用いて数学的に表現し伝え合う活動 **1.4 資質・能力(「思考力.判断力.表現力等」「学びに向かう力,人間性等」) -数と計算 --1年 ---ものの数に着目し,具体物や図などを用いて数の数え方や計算の仕方を考える力 --中略 --6年 ---数とその表現や計算の意味に着目し,発展的に考察して問題を見いだすとともに,目的に応じて多様な表現方法を用いながら数の表し方や計算の仕方などを考察する力 -学びに向かう力・人間性等 --1年 ---数量や図形に親しみ,算数で学んだことのよさや楽しさを感じながら学ぶ態度 --中略 --6年 ---数学的に表現・処理したことを振り返り,多面的に捉え検討してよりよいものを求めて粘り強く考える態度,数学のよさに気付き学習したことを生活や学習に活用しようとする態度 **1.5 数学的活動の取組における配慮事項(「算数科改訂の趣旨および要点」において) -数学的活動を楽しめるようにする機会を設けること。 -算数の問題を解決する方法を理解するとともに,自ら問題を見いだし,解決するための構想を立て,実践し,その結果を評価・改善する機会を設けること。 -具体物,図,数,式,表,グラフ相互の関連を図る機会を設けること。 -友達と考えを伝え合うことで学び合ったり,学習の過程と成果を振り返り,よりよく問題解決できたことを実感したりする機会を設けること **1.6 数学的活動の取組における配慮事項(「指導計画の作成と内容の取り扱い」において) -(1) 数学的活動を通しての指導 --数学的活動は,基礎的・基本的な知識及び技能を確実に身に付けたり,思考力,判断力,表現力等を高めたり,算数を学ぶことの楽しさや意義を実感したりするために,重要な役割を果たすものであることから,各学年の内容の「A数と計算」,「B図形」,「C測定」,「C変化と関係」及び「Dデータの活用」に示す事項については,数学的活動を通して指導するようにすること。 -(2) 数学的活動を楽しむこと --数学的活動を楽しめるようにする機会を設けること -(3) 見通しをもって数学的活動に取組,振り返ること --算数の問題を解決する方法を理解するとともに,自ら問題を見いだし,解決するための構想を立て,実践し,その結果を評価・改善する機会を設けること -(4) 数学的な表現の相互の関連を図ること --具体物,図,数,式,表,グラフ相互の関連を図る機会を設けること -(5) 考えを学び合うことやよりよく問題解決できたことを実感すること --友達と考えを伝え合うことで学び合ったり,学習の過程と成果を振り返り,よりよく問題解決できたことを実感したりする機会を設けること **1.7 「みなさんの目線」からは何を感じますか? - - *2.今日,取り上げてみたい事例 - 2.1 「概数」 -- 4年の内容として「概数」はあります。 ---2 概数と四捨五入 ---概数が用いられる場合/四捨五入/四則計算の結果の見積り - --概数が用いられる場合 ---概数を用いる場合には,次のようなものがある。概数を用いるときは,その目的を明確にしながら,用い方を理解できるようにすることが大切である。 ---野球場の入場者数を約何万何千人と概数で表現して伝えるように,詳しい数値が分かっていても,目的に応じて数を丸めて表記する場合。 ---都市の人口を棒グラフを用いて比較するように,棒の長さなどで数のおよその大きさを表す場合。 ---ものの数に着目し,具体物や図などを用いて数の数え方や計算の仕方を考える力 ---ある時点での日本の人口のように,真の値を把握することが難しく,概数で代用する場合 -- でも,これだけで,それをうまく使いこなすことはできるのでしょうか。 -- 「理科」的な観点からは,「いい問題」を提供することができる素材が多いと思うのですけど。 --「なるほど」という場面をどれだけ持つことができるかというのが,きっと大切になってきます。 --そういう例を,今回扱ってみましょう。 - 2.2 ある問題 -- - 2.3 上記の「問題解決」を振り返ってみる。 -- どういうところに,「数学的活動」があったでしょう。 --どういうところで,概数は役立っていたでしょう。 --それはどういう役割を果たしていたのでしょう。 - 2.4 (時間の余裕に合わせながら) *3.課題 -3.1 今日の授業の感想(まなびネットにて)