*0.はじめに **0.1 今日を含めた,今後の予定 -今日 図形 -- 当初の予定から変えて,図形の一部の内容をここで扱います -- 今日は,「開始時」と「終了前」に,ご協力いただきたい案件がそれぞれあります。 -- 12月というのは,そういう時期ですね。 -12/17 17時までに / データの活用 の レポート提出(まなびネット) *1.データの活用に関する発表(続) - お二人の分の全体発表 ** 「延期」せざるを得なかったのは... - 「一人分の持ち時間」を4-5分にしたけれど,「それでは足りなかった」 -- 「タイマー」を使うなど,「時間に収めるためのノウハウ」を使わなかったという理由もないわけではない。 -- 「発表したい内容を語りきるまで発表してしまったから」という理由もないわけではない。 -- でも,より本質的には,「時間制限をしたら,意図を語りきれないだろうな」と実感した方が少なくなかった」という理由もある。 ** もともとのねらいは「単品」 - 「学力テスト」等でのサンプルのように,問題そのものはむずかしいわけではないけど,扱っている素材の向こうに,「なるほど」と納得できる問題の存在を実感できるような「素材」を見つけ,それを生かした問題をつくること。 ** 「素材の背景」を深掘りすると - 発表のために焦点化している「問題」について深掘りすると,いろいろな側面が見えてきたり,「そういう問題をきちんと考えてもらうためには」と,社会科の学生らしい取り組みを深めると,「単品ではなくなってくる」 -- それは,いろいろな意味で,「いいこと」 ** 今回の「発表」では,「データは与える」ことになっていたが - もともとのサンプルは,「紙上に書かれている問題文」だった。 - つまり,「扱うデータは,与えられていた」 - 今回,みなさんは「データをネット上などに探した」はず。 - そういう活動を,子どもに「させる」ことも,現実的になってきた。 -- GIGAによる「タブレットが文房具」が実現したこと - 小学校で,「そういう学び」をすることはむずかしいかもしれないけど,中・高を考えれば,「そういう学び」は今後増えていくはず。 ** 「道具が変わる」と,「探究は変わる」 -せっかくなので,上記のようなことを少し「深めて実感したい」 -「データ」はweb上に豊富にある。 - そして,それを加工するためのソフト・アプリもある。 - それらを使いこなして,短時間で「加工」し,「表現」できるスキルが身についてくると,「まなび」は変えることができる。 - 問題から「すべきこと」を明確化して,たとえば,chatGPTに指示したら,「データ収集と加工をやってくれる」可能性もある。 -- ちなみに,下記の話題に関しては,3.5では「データを成形して提供する」ことが求められた。 -- だったら,自分たちでできるよね。 -- でも,数年後だったら,もっと利口に変わっているかもしれない。 - そのとき,当然授業の中での「教育目標」も変わる。 - 算数・数学として学ぶべきことだけでなく,他教科あるいは総合的な学習等としての学びとのコラボ,つまり教科横断的な学びの可能性も増えてくる。 ** 「習得・活用・探究」 - 学校教育における学びの中心は,「習得」であることには変わりはない。 - でも,これからの時代は,それだけではやっていけないのは,いろいろな意味で明らか。 - それをサポートする環境をICTがかなり実現しているのも明らか。 - 高校教育を中心に,「探究」というキーワードはいろいろなところで使われている。 - でも,「先生方」がそれに対応できていないのも事実。 -- みなさん世代は,.... - たとえば,chatGPTのような道具に関して,「習得」等の観点から見れば,「ずるい道具」にしかならない。 - 活用や探究であっても,「おまかせでレポート作成させる」のは,きっと適切ではない。 - でも,禁止するよりも,「それを使えば,よりよい学びができ,よりよい人間の活動ができる」世界を開拓する方が前向きでは。 *2. 「人口問題」に関連して **2.1 「80万」に関連して - 2023年前期にマスコミで話題になった数字として「80万」という数字があります。 -- 2022年の出生数(実際はもっと少ない) -- 日本の人口の減少数 --- 「これらを知って,それが意味することを考える」ことが重要
**2.2 豊橋市 - 12/15に,豊橋市の研究会でそのことに触れるついでに,「豊橋市は」と語ろうとして,豊橋市のwebに,「年齢別人口」のデータがあることに気づきました。 --@https://www.city.toyohashi.lg.jp/45346.htm,https://www.city.toyohashi.lg.jp/45346.htm
-日本全体と比較して,...どう考えるといいでしょうね。 **2.3 刈谷市 -ついでに,大学があり,自分が今住んでいる刈谷市を調べてみた。
-え,刈谷市って,今後の少子化の影響は少ないの? **2.4 埼玉県本庄市 -私の出身地を調べてみた。ここは,埼玉県だけど,ほぼ群馬県という北部の都市。 -高崎線沿線で,過疎地というような場所ではないけれど,自分が子どものときには小学校6クラス,中学校では8クラスのときもあったけど,今ではかなり学級減になっていてびっくりした記憶がある。
-刈谷市なんかとはかなり違う。 -逆にいえば,日本全体がああいう感じという中で,刈谷市のようなところがあるということは,「そうではない場所」もあるはずだ。 **2.5 ある市(その1) - たとえば,.... 思いついた市のデータがこちら。
**2.6 ある市(その2) -年齢別人口のデータがwebで公開されていてかった。 -5歳区切りのデータが数年おきに掲載されていただけ。 -でも,数値から見るだけでも,少子化の波はかなりきついことが実感できた。 **2.7 「学び」が変わる - ここから読み取れるのは,かなり「不都合な真実」だ。 - 自治体によっては,存続が危ぶまれる。 - そんな事態が訪れるのは,そう先ではない。 - 「異次元の少子化対策」という言葉が出てくるのは「当たり前」と感じる。 - いや,「実質的にあまり変わった対策をせず,未来を迎えようとしていのことが,実は異次元の対策」の姿なのかもしれないと思えるほど。 - 「データを与える」のではなく,「問題から,次に考えるべきこと」を考え,「データを探し」そして「それを加工・表現」し,「考える」。 - 過去はとても大変だったことが,かなり短時間でもできるように変わった。 *3. 中学校の話題にはなるけれど,「こんな例」も。 **3.1 カウンター -「標本調査」のための標準的な教材に対して,「こんなツール」と「こんなデータ」があると,こう変わる。 -@http://www.auemath.aichi-edu.ac.jp/teacher/iijima/data_analysis/index_str_counter.htm,http://www.auemath.aichi-edu.ac.jp/teacher/iijima/data_analysis/index_str_counter.htm - こんな単純なツールでも,「意外にない」 -- wordなどは,「特定の文字・単語」の個数は数えてくれるけど,一括してやってくれるわけではない。 **3.2 高校の情報科は,少なくとも趣旨はかなり変わった。 -@https://www.mext.go.jp/content/20230516-mxt_kyoikujinzai02-000033059_05.pdf, 学習指導要領解説 -その趣旨が,情報の授業において,どう実現されていくかはわからないけど。 -逆にいえば,それらの道具を使いこなして,各教科の目的を変えていけるはずでもある。 -「習得」に関しては,変わらないだろうけど,「探究」に関しては,大きく変わりうるはず。 - そういう学びを仕掛けていける教員が「いま,どれだけいるのか」ということ,「いま,そういう学びがどれだけ評価されうるのか」ということと,「今後それがどう変わってくのか」は別の問題。 *4.図形 - 図形のための時間は,今日はあまり取れないはず。 **4.1 紙を折ることに関連して - 全体できなかったことを少し。