*0.はじめに **0.1 そろそろ「終着点からの逆算」が必要です。 ***0.1.1 授業は残り... - 7/21 (今日) - 7/28 - 8/4(テスト相当日) **0.2 実習の関連して - 1週目 附属高校 -- グループに分かれる -- 詳細はまだ - 2,3週目 附属中学校 -- 期間がちょっとずれる -- こちらの連絡指導教員は,私が担当する予定 *1.送られてきた指導案をもとに **1.1 「必然性」を感じるようにしよう。 -「現実の問題」であれば,「たしかに,そういう状況では,そういうことを考えることが妥当だよね」と,「問題の定式化」が妥当と思えるようにするような,「現実の問題場面」をつくることが大切。 -「数学の問題」であれば,数学の問題として,これまでこう考えてきたとか,「それを数学的に考えることの意義」を実感できるようなことが必要 - また,「基本的な問題」から,ちょっと発展させるなら,その合理性を実感するとか, - 最初に問題を提示し,「このままチャレンジするのは難しそうだから,...どうする?」という流れで,「まず,特殊な場合からアタックする」などが必要。 ***1.1.1 川尻くん(Fermat点 / 3線分の和の最短経路) - 「この問題場面で,この条件を考えるって,おかしくないか?」 *** 参考例として,「共同井戸について考えた伊藤実践(名古屋中)」 -4軒のいえがあった。... ***1.1.2 濱島くん(最短経路) -「2本の川に行き」ってあるけど,「2つの川にいく必然性がわからない」 - それとも,ビリヤードみたいな感じの方が自然? ***1.1.3 松井健くん - この問題って,「生徒が発見する」流れにできないだろうか。 **1.1' 別の言い方をすると,「自然な流れ」でありたい -これは,ある意味では,かなりハードルが高い -つまり,「みなさんの数学的な力量」が問われる。 -ある人にとっては,「この問題をこう考えるのは,当たり前」 -ある人にとっては,「問題としてだされているのだから,やらなきゃいけない」「解法を覚えよう」... -ある意味での「本当の力」って,なんだろうっていう問題でもある。 -「高校の素材」「中学校の素材」を使いながら,それを発揮できる力をつけてほしいのが,「みなさん」 **1.2 「解決」のための手がかり - 簡単ならば,「一人で考えろ」 - グループで考えるのにちょうどいいくらいの難しさがつくれるなら,それはすばらしい。 - 「でも無理だろうな」というときには,何か工夫をしないといけない。 ***1.2.1 斉藤さん - 難しさを実感する場はあっていいけど,「前に取り組んでいることを,どう生かすようにしていくのか」の工夫があるはずだよね。 - 意図的に,それがあるから,特殊な場合を最初に扱っているわけだから。 ***1.2.2 濱島くん - 「軽重」が,指導案からは読み取れない。 - 「最初」の方は,どうするの? - 「後」の方は,どうするの? -- 「生徒に教えたり,協力したりして問題に取り組んでいる」って,「わかるような,わからない感じ」 -- 最初で,「なにを理解し」,そして,次になにをチャレンジしていることになるのか,また,なにが「難しさ」なのかを想定しているのかどうかが,わからない。 ***1.2.3 野田さん - まず,最初の「問い」に対して,なにをするのだろう。 - そこでの観察や発見と,「AB+CD=BC+DA」はどういう関係にあるのだろう。 -- 素朴に,生徒が発見する関係なのか,先生が提示する問題なのか。 -- 問題として提示した瞬間に,「べつにその前の活動なくてもいいよね」となってしまう。 -- そして,その解決はそれほど難しくないと思える。 - 「逆」に取り組むのは,ある意味チャレンジ。 -- でも,きっとここでの「発想」はそう簡単にはでない。 -- どうする? - 反例のようなものが登場することはないのか? **1.3 この素材の本質をどこに見いだす? ***1.3.1 松井健くん - 三角形ABCと,それらの傍心がなす三角形I1I2I3 - そして,ABCの内心I -- ここに,どういう本質があると見いだしてほしいのだろう。 -- そして,それに関して,どういう証明のための突破口を見つけてほしいのだろう。 -個人的には,「ここにあるものを見いだすこと」が鍵になる気がする。 ***1.3.2 中村さん - パスカルの定理の基本形は,これだっけ? - もし,パスカルの定理の証明を主眼にするなら,「ここで円に内接する四角形の性質を初めて習う」はずはないように思う。 - 「相似の中心」の話,妥当に扱えているのかな? - この場合の証明に,「円に内接する四角形を使う」のを見いだすのは,どれくらいの「価値」がある? - パスカルの定理の図は,「かなり違う場合でも成り立つ」ことに,魅力がある。 -- それはどうする - この定理は,「円にかぎらない」ところも,大きな魅力。 -- それはどうする - 個人的には,次のことに取り組んでみたことがある。 -- 二次曲線上でこの定理は成り立つ。 -- この定理を応用して,「5点」を指定すると,それらを通る二次曲線を作図する方法を見いだせ。 -- 別に,それを押しつけるつもりはないけど。 **1.4 「こういう学びをしているはずの生徒」だから,.... - 「既習事項」というのは,あるはず。 - 今回は,「みなさんが想定する生徒の存在」を前提として,「適切なまとまり感」 ***1.4.1 中村さん - 上記でも示したように,「円に内接する四角形」は,きっと既習でいい。 - 逆に,それを主役にするなら,パスカルの定理は,「重すぎる」 ***1.4.2 井上くん - 最初のまで,「知る」の? - これは既習事項で,「確認する」くらいじゃなかったら,たぶん,最後までたどりつけない。 - 最短の「観察」はどの程度にするの? - 観察して,「その裏付け」を求める感じなのか,「推論」して,それを確認する感じなのか。 - 測定値の精度はどの程度にするのかとか -- これは,濱島君も一緒。 **1.5 論法の見通し - 証明が簡単でない場合は,全体像についの吟味が必要だったりする。 ***1.5.1 井上くん - 3点フリーに動かすのは難しい....だから どうする? ***1.5.2 斉藤さん - イチゴが辺上にあるのは難しい...だからどうする? ***1.5.3 中村さん - ノーヒントでは手が出ない。 **1.6 数学的現象そのものの観察と.... ***1.6.1 野田さん - 普通だったら,まず「形」から入るんじゃないかな。 -- 「内接円が存在する四角形」= 正方形,ひし形,... --「内接円が存在しない四角形」= 長方形,... -- これらを区別する指標はなんだろう。 *2.今後の見通し **2.1 できれば,来週までに,一度は「発表」して,「検討」するようにしたい。 - 来週までに全員が..というのが無理なら,8/4もアリかな。 **2.2 一度「発表」した人の修正は,メール中心でのやりとり。 - 「修正指導案」は,いつまでに提出することにしようか。 - なお,「修正指導案」にも,「修正の要求」がいく可能性は高いです。 - 「ok,これでいいですね」というメールが来るというのが,「単位認定には必要」です。 *3. 課題 -3.1 今日の授業の感想(まなびネット) -3.2 「指導案作成」等を継続してください。 -- 出来上がったら,水曜日夕方までにメール添付で提出してください。 -3.3 問題等を変更し,アドバイスがほしいなと思う方は,まなびネット上に