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*0.はじめに **0.1 コロナ再燃? - 先週から,授業でもゼミでも,1,2名くらい「体調が悪い」「熱がある」という方がいます。 - 大きく広がるわけではないかもしれないけど,「自分のため」にも,「まわりの人のため」にも,適切なリスク管理と行動をとって下さい。 - ただ,それはやみくもに「やめよう」と言っているのではないし,「こなくてもいいよ」と言っているわけではありません。 - 授業でいえば,「対面で参加する」方がいいに決まっています。「対面で参加する方の学びを最大限に生かす」のが授業の方針です。 - でも,これからの時代,「状況の多様性に合わせて,複数の選択肢」は作らなければならないし,標準的な方法以外を選択した人にも,「それなりの学び」は保障しなければならないと思います。 - もちろん,それは「できる範囲で」ということになるでしょう。 - ただ,少なくともみなさん自身が,「そういうことを考え,行動しないといけない当事者になる」ことはまちがいなく,「この授業での対処の仕方」も一つの実験として受け止めていただければと思います。 **0.2 「まなびネット」 -授業の感想等は,「直接メール」ではなく,「まなびネットのフォーラム」にね。 -もちろん,他の人には知られたくない内容を伝えたいときは対面やメールは歓迎です。 *1.「式の表現と読み」 **1.1 「前の学習指導要領」での位置づけと,今回の学習指導要領での「領域」との関わり - 「数量関係」という領域の構成 -- 関数の考え -> (前回)「変化と関係」 -- 式の表現と読み -> ??? -- 資料の整理 -> データの活用 **1.2 今回の学習指導要領での「数学的活動」 - 次のような記述 --(1)内容の「A数と計算」,「B図形」,「C測定」及び「Dデータの活用」に示す学習については,次のような数学的活動に取り組むものとする。 ---ア 身の回りの事象を観察したり,具体物を操作したりして,数量や図形に進んで関わる活動 ---イ 日常の事象から見いだした算数の問題を,具体物,図,数,式などを用いて解決し,結果を確かめる活動 ---ウ 算数の学習場面から見いだした算数の問題を,具体物,図,数,式などを用いて解決し,結果を確かめる活動 ---エ 問題解決の過程や結果を,具体物,図,数,式などを用いて表現し伝え合う活動 - ある意味で,「縦(内容)」と「横(活動)」 - でも,別の考え方をすれば,「わかりにくくなった」のかもしれない。 **1.3 「資質・能力」との関わり - 「何を理解しているか,何ができるか」(生きて働く「知識・技能」の習得) - 「理解していること・できることをどう使うか」(未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」の育成) - 「どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか」(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵養) -- 数学教育では独自に取り組んできた,「数学的な考え方」等の知見や取り組みが,高尚な記述の中で,わかりにくくなってしまっている懸念もないわけではない。 -- たとえば,「学びに向かう力」として,次のような記述がある。 ---数学的活動の楽しさや数学のよさを実感して粘り強く考え,数学を生活や学習に生かそうとする態度, ---問題解決の過程を振り返って評価・改善しようとする態度, ---多様な考えを認め,よりよく問題解決しようとする態度 -- これらを授業の中で実現していく上でも,「式」に関わって,「計算の仕方を表現するもの」だけではなく,それを「表現」することや,それを「よむ」ことへの注目は,もっと重視していくはず。 *2.「式の表現と読み」 - 「関数の考え」などは,昔からずっと続いてきた。 - しかし,この表現は,学習指導要領改訂等に伴って,いろいろと変化してきた。 - 「式」の役割がとても大きいけれど,広く考えれば「記号」もある。図や絵などもそういう役割は担っている。 - 読解力との関わりで,「よみ」という言葉がつかわれたりするが,「解釈」でもある。 - また,それは「考え方」の表現でもあり,多様な考えの多様性を引き出すための手がかりでもある。 - たしかに,それは「教科書の〇ページの問題を解ければいい」ようなものではないので,他の領域と比較して,少し異質だったのかもしれない。 - その単元だけでなく,「その考えを,他の単元でも生かしたい」という趣旨が,多くの先生方,子どもたちにわかってもらえたかどうかはわからない。 -- ということを意識しながら,今日の素材を扱っていきましょう。 ** 2.1 具体例から - 授業の中で *3.-授業の感想 -まなびネットへ -- 昼休みには設定します。