愛知教育大学
数学教育講座
飯島:
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[発問]
ピストンの動き
問題状況
自動車などのエンジンの中にあるピストンは,どういう動きをしているのだろうか。
作図の仕方
シリンダーの中を動くのがピストンだが,これがどういう形をしているのかは,
あまり問題ではない。「横棒」で表そう。
ピストンの上下運動を車軸の回転運動に変えるのが,2本の棒である。
これは「長さの変わらない線分」である。
「長さの変わらない線分」は,それが動くはずの軌跡としての「円」を作図しておいて,
その上に点を取るようにすればいい。
そこで,次のような手順になる。
- 車軸の中心の点を取る。
- ピストンの上下運動をする方向にもう1点を取る。
- この2点を結んで直線を作る。
- 車軸の中心を中心とし,ある半径(シャフト1の長さ)の円を作る。
- その円の上に,一点を取る。
- その点と車軸の中心を結んでシャフト1を作る。
- その点を中心とし,ある半径(シャフト2の長さ)の円を作る。
- 上下方向の直線とその円との交点を作る。
- その交点等を使ってシャフト2を作る。
- シャフト2の先端を通り,水平方向の(上下方向の直線に垂直な)直線を作る。
- 先端を中心としある大きさを半径とする円を作り,上記の直線との交点を作る。
すると,次のような図ができ,動かすとこうなる。
しかし,余分な線が多いので,
いくつかの円や直線の色を「消す」
すると,こうなる。
そして,
軌跡を残すと
,こうなる。