***飯島康之(1997-01), GCを活用した図形の指導
-本書で記述している実践は,GC/DOSを利用していますが,その内容はGC/html5でも行えます。 ** 今の時点(2025/6)で,本書の価値を考えてみる -この本は,下記の本の,いわば続編である。 --@@yiijima-1995-02.htm,飯島(1995) -GCに関する人のネットワークも広がったが,他のソフト(cabri, GSP)などを使う方々も増えてきて,明治図書として「複数のソフトに関して書籍をつくった」時期だった。授業実践は「そのソフト」を使って行うが,当然教育現場としてはそれらに共通するノウハウあるいは,あることをしたかったらこのソフトを使うといいというようなノウハウも蓄積して,教育現場全体としての向上をねらう時期だった。 -そのようなことも念頭において,いろいろな方々とのコラボを楽しんで生まれたのが本書である。 -前回は連載という形で,いわばリレーのように,それまでの実践の様子をみながら次をつくっていったが,このときは,同時並行的に取り組んでいる。 -研究授業は,普段の授業とは少し違った,工夫をした教材を扱うという感じもあって,それぞれ教科書の問題などと比較すると,工夫した問題になっている。 -当時のカリキュラム,当時の教科書,当時の環境の中での実践を,今という時代の中で生かすとしたら,どういう価値づけとカスタマイズをするといいかにチャレンジしている素材という位置づけるのもいいかもしれない。 -なお,前半の部分は,ソフト等に関しては,「今」のものに合わせてカスタマイズすべきところもあるだろう。一方,ソフトとのつきあい方や教材研究の仕方,また,授業での基本的なスタンスなどは,ハード・ソフトが変わっても,それほど変わっていないように思う。 ***目次 -I.理論編 --1.Geometric Constructorとは何か ---1.1 最低限のキー操作など ---1.2 変形機能 ---1.3 軌跡機能 ---1.4 作図機能(補助線の追加) ---1.5 作図機能(はじめから) ---1.6 その他の機能一覧 --2. 何が面白いのか ---2.1 はじめに ---2.2 目で分かる ---2.3 意外性 ---2.4 問題の発見 ---2.5 図形の見方は十人十色 ---2.6 今までになかった授業への挑戦 --3.ある研究授業が成立するまで ---3.0 はじめに ---3.1 出発点(やらねばならない研究授業) ---3.2 扱う素材とプロセスの決定 ---3.3 四角形の授業とその失敗 ---3.4 反省と次の作戦としての発問の工夫 ---3.5 作業の明確化 ---3.6 授業 ---3.7 教訓 --4.Geometric Constructorを使った教材研究 ---4.0 はじめに ---4.1 まずは図形を動かしてみよう ---4.2 教科書の意図を説明するために使ってみよう ---4.3 問題本来の面白さを探究しよう ---4.4 自分自身の数学の幅をひろげよう --5.Geometric Constructorを使う授業の基礎理論 ---5.1 「必要なときに最低限のことだけを行う」という基本原則 ---5.2 生徒に持ってほしい印象 ---5.3 準備はその授業時間内で収まる程度にする ---5.4 どこまでの機能を使うか ---5.5 授業形態 - 一斉指導から個別の探究まで - ---5.6 「発問」の重要性 -II.実践編 -1.点Cが動いても合同関係が保持される三角形の組み合わせはどれか --合同関係のサバイバルゲーム -2.どんなことが言えるか --円周角の定理,円に内接する四角形,接弦定理の発見 -3.どこに輪が掛かれば勝てるのか --輪投げの問題 -4.正方形をつくろう --四角形の包摂関係1 -5.どんな四角形ができるだろう --四角形の包摂関係2 -6.四角形の角の二等分線でできる四角形 --問題の条件変更を出発点にして -7.二等辺三角形ができる場所を見つけよう --OHPシートの活用1 -8.面積の和が等しくなる点を見つけよう --OHPシートの活用2 -9.三つの場合に共通することはないか --相似な三角形が常に存在することの発見 -10.∠PAS+∠QBR=180度はどんな場合でも成立するか --「下の図のように」でない場合についても調べる -11.直線のひき方によってできる線分の長さは変わるか --「二つの円と一つの直線」に潜む三角形の秘密 -12.BO=9のときのOP+OQを求めよう --関数関係を発券し,測定不能な場合を予測する ----- **GC/html5のデータ |ページ|タイトル|GCコンテンツ|問題文など|解説動画| ||I.理論編|||| |07|1.Geometric Constructorとはなにか|!00532-iijima-1997-007|変形と軌跡のサンプル|| |10||!00536-iijima-1997-010|作図の追加のサンプル|| |17|2.1目で分かる|!00524-iijima-1997-007||| |18|2.2意外性|!00537-iijima-1997-017||| |19||!00527-iijima-1997-019a||| |19||!00528-iijima-1997-019b||| |20||!00529-iijima-1997-020a||| |20||!00530-iijima-1997-020b||| |20||!00531-iijima-1997-020c||| |21|2.3問題の発見|!00534-iijima-1997-021a||| |21||!00535-iijima-1997-021b||| |25|3.ある研究授業が成立するまで|!00538-iijima-1997-025||| |28||!00539-iijima-1997-028||| |33|4.2教科書の意図を説明するために使ってみよう|!00541-iijima-1997-033a||| |33||!00542-iijima-1997-033b||| ||II.実践編|||| |45|1.点Cが動いても合同が保持される三角形の組み合わせはどれか|!00543-iijima-1997-045||| |58|2.どんなことが言えるか|!00544-iijima-1997-058||| |70|3.どこに輪が掛かれば勝てるのか|!00545-iijima-1997-070||| |76|4.正方形をつくろう|!00546-iijima-1997-076||| |87|5.どんな四角形ができるだろう|!00547-iijima-1997-087||| |101|6.四角形の角の二等分線でできる四角形|!00548-iijima-1997-101||| |108|7.二等辺三角形ができる場所を見つけよう|!00549-iijima-1997-108||| |120|8.面積の和が等しくなる点を見つけよう|!00550-iijima-1997-120||| |131|9.三つの場合に共通することはないか|!00551-iijima-1997-131||| |144|10.∠PAS+∠QBR=180度はどんな場合でも成立するか|!00552-iijima-1997-144||| |156|11.直線のひき方によってできる線分の長さは変わるか|!00553-iijima-1997-156||| |167|12.BO=9のときのOP+OQを求めよう|!00554-iijima-1997-167|||