三角関数では, 次のように加法定理が成り立ちます。 -sin (x + y) = sinx cos y + cos x sin y -cos (x + y) = cos x cos y - sin x sin y
また, -sin2x + cos2x = 1 を使うことで, 2倍角の公式や半角の公式も成り立ちます。
それらの「御利益」はどういうところにあるのでしょう。 -(1) 代表的な三角形の辺の比を使うことで sinθ, cosθ を得られる θの値にはどんなものがありますか。 -(2) 加法定理を使うことで, sinθ, cosθ を得られる θの値はどう広がりますか -(3) 半角の定理も使うことで, sinθ, cosθ を得られる θの値はどう広がりますか -(4) 次のことを前提にすれば, 任意の角の大きさαに対して, sin α, cos αの近似値を求めることができることを説明してください。 (可能なら, θを入力したら,sinθ, cosθ の近似値を求めて表示するプログラムをつくってみましょう) -- sin 0 = 0, sin π/2 = 1, cos 0 = 1, cos π/2 = 0 -- (加法定理) -- (半角の公式) -- sin2x + cos2x = 1 -- y = sin x, y = cos y は連続関数
(ちなみに, 「昔」というのは, もう32年も前のことです。)