**探究/条件変えと変形
***背景 -中学校教科書等では,「条件変え」が扱われている。 -そのもっとも代表的な例は下記かもしれない。 |#00047-0424-02| -問題文をパーツにわけ,「ある部分を他に変える」とどうなるか。 -これは,what if not strategy として定式化されている方法でもある。 ***「動かして調べる」ことで,「条件変え」を暗黙のうちに行えることがある |#00047-0424-02| --「中点の場合」 --「AB上の場合」 --「ABの延長上の場合」 --「ABから上の方に動かした場合」 - など - 動かし方などを「意識化」して観察すると,「条件変え」に相当することが行える。 ****「条件変え」に相当することが可能になるように,「少し一般化した図」をつくるといい -与えられた条件を「そのまま実現する作図」をすると,「その条件を満たすいろいろな場合」を観察すること(特殊化)はできるが,一般化はできない。 -例 --円周角の定理 --三平方の定理 --など ****「作図しなおさないといけない」場合もある。 -「正三角形」ではなく「正方形」に変えるとどうなるか。 |#00048-0424-02| ***「条件変え」を意識していろいろな「作図」をすることは,豊富な探究につながる - 定規・コンパスなどでの作図は,「実質的には限界がある」ので,条件変えを実際に行える世界には限界がある。 - GCなどを使っても限界はあるが,定規・コンパスの限界よりもかなり広い世界を探究できる。 - 特に,「短時間でいろいろなことを試せる」ので,「思いついたこと,試しにやってみたら」という声をかけることができる。 -- 逆にいえば,「うまくいかない場合なら,少しためせば,『こりゃだめだ』と撤収できる」。 -- 多大な労力と時間をかけても「うまくいかなかった」と,徒労の時間をすごさせることはできないので,これまでの条件変えは,「うまくいきそうな範囲」にとどめるようにしていることが多い。