**1. はじめに -GCに関しては,これまで多くの授業研究会を行ってきました。 -また,模擬授業として,多くのものを行ってきました。 -書籍にまとめたもの,論文にまとめたものもありますが,それほど詳しい記録を残していないものもあります。 -特に,授業の雰囲気を知るためには,写真や動画はかかせませんし,実際多くの記録を残しています。 -研究目的において,それらは大切ですが,一方,詳細に記録すると,個人情報との戦いにもなってきます。 -一方不思議なもので,「授業の客観的な記録とか分析」って,ありうるのでしょうか。「藪の中」ではないですけど,授業をみている多くの人は,きっとかなり違う理解をしているのです。 -また,特にグループの学びの様子を観察するとわかりますが,「先生はこういうつもりで発言したり,全体を動かしているつもり」であっても,「あるグループは,あそこで,なんかやっているけど,こっちに夢中」だったりします。 -さまざまな意味で,人の数だけさまざまな解釈がありうる不思議な世界が「授業」でもあります。 -そこで -「ここ」は,みなさんにとって,「こういう授業やってみたい」とヒントになることを提供するべき場所と思います。 -言い方は適切でないかもしれませんが,私(飯島)が記録や記憶をたどりながら,「語り部」としての役割を果たしてみたいと思います。 -そういう意味で,「自分がやってみた」ことでヒントとしておきたいことも残しておこうと思いますので,たとえば,私自身が出前授業を行ったものや,大学の学部や大学院で行う「模擬授業」的な一場面も取り上げたいと思います。 -客観性よりも,主観性に重点をおきながら。